点検整備

指定工場

一般に「民間車検場」と呼ばれ、認証工場※の中でも二輪診断機などの設備を備え、優れた技術、管理組織のもと、一定の基準に適合した工場で、国の検査場に代わって継続検査(車検)を実施して保安基準適合証を交付することができます。
※認証工場とは、整備士資格者が在籍し、作業場や設備などの基準に適合した国の認証を受けた工場です。カワサキ正規取扱店の工場は、全店が認証工場もしくは指定工場を保有しています。
指定工場とカワサキ正規取扱店
自動車の検査業務によって行政の一部を担う為、厳しい基準に適合する必要がある指定工場ですが、カワサキ正規取扱店の中にも指定を受けている店舗はございます。皆様から信頼されるサービス体制を構築する為、カワサキ正規取扱店では指定工場取得推進を継続して参ります。

KMSS

KMSS(Kawasaki Motorcycle Service Support)は、カワサキが推奨する次世代の二輪点検整備サポートシステムです。
二輪整備の高度化・多様化に対応するために開発されたKMSSは、インターネットを活用して整備作業の正確性と効率を大きく向上させます。
整備記録簿の電子化に加え、車種ごとに異なるサービスマニュアルの締め付けトルク値をサーバーから自動で設定。整備時には、専用デバイスで測定したトルク値を自動で記録簿に反映します。
これにより、従来の点検・整備に比べて作業ミスの防止や時間の短縮が可能となり、お客様により安全・安心なモーターサイクルライフを提供します。
現在、KMSSは全国の多くのカワサキ正規取扱店で導入されています。
KMSSとカワサキ正規取扱店
次世代二輪整備サポートシステムKMSSは全国の多くのカワサキ正規取扱店で活用されています。
安全・安心のモーターサイクルライフを皆様へお届けするため、カワサキ正規取扱店では今後も充実した整備環境を整えて参ります。

KVCS

KVCS(Kawasaki Vehicle Communication System)は、カワサキ車専用の診断機を使用し、お客様がお持ちのモーターサイクルの状態を的確に把握し、最適なメンテナンスを提供するための専用診断機です。
近年、カワサキ車の電子制御化が進み、多くの電子制御機構を搭載しております。
これに伴い、車両の点検や診断を迅速かつ正確に行うためには、専門の知識と専用診断機が必要不可欠となっています。
カワサキ正規取扱店では、カワサキ車専用の診断機を使用し、最新の技術を駆使してお客様のご愛用車の点検、診断を行っております。
車両の状態を的確に把握し、最適なメンテナンスを提供するための専用診断機です。
- 故障診断機能
- エンジン、ABS、電子制御装置を作動させるための目では見ることのできない電気信号を、パソコンとお持ちのモーターサイクルを接続し、故障箇所を迅速かつ正確に診断を行います。
- 車両診断レポート機能
- 各モデルに応じて自動で車両診断を行います。定期点検時などにご愛用車の健康状態が確認でき、また、診断レポートを印刷して、お渡しすることもできます。
- サービスヒストリー機能
- お持ちのモーターサイクルの整備履歴が、全国のカワサキ正規取扱店で確認できます。引越しなどで転居した場合でも、お客様のモーターサイクルライフをサポートします。
- レーダーアライメント調整機能
- アダプティブクルーズコントロール(ACC)、前方衝突警告(FCW)で使用しているレーダーです。目では見えないレーダー信号のアライメント調整に使用します。
- ECUプログラム追加機能
- 純正オプション部品(例 クイックシフタ等)を取り付ける場合にも、ECUプログラムの追加作業に使用します。
日常点検
安全で快適にモーターサイクルをご使用いただくためには、法令またはそれに準じた日常点検を、モーターサイクルの使用状況に応じてお客様ご自身の判断で適切なタイミングで行うことが大切です。
バイクの使い方は人それぞれ。毎日乗る方も、たまにしか乗らない方も、日常的な点検が安全運転につながります。
給油や洗車のついでに、愛車のコンディションをチェックする習慣をつけましょう。
点検マニュアル
定期点検
安全で快適にご使用いただくために、法令またはそれに準じた点検項目に加え、メーカー指定の点検項目が定められています。
法定点検と定期点検について
モーターサイクルを安全・快適に長くお使いいただくためには、定期的な点検・整備が欠かせません。点検には、大きく分けて「法定点検」と「メーカー推奨の定期点検」があります。
- 法定点検(定期点検整備)
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年間走行距離が3,000km程度の標準的な使用を前提とし、安全の確保、公害防止の観点から、1年および2年ごとに実施する点検整備です。小型二輪車(251cm3以上)の車検(継続検査)は、1回目は新規登録日から3年後、2回目以降は2年ごとに行います。
- 125cm3以下の軽二輪車、原動機付自転車には車検はありません。
- メーカー推奨の定期点検
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定期点検整備項目には、法定点検項目のほかにメーカーが指定する6か月および1年ごとに実施する点検整備項目があります。
- 車種によっては点検整備項目に若干の差異があります。詳しくはご購入いただきました販売店までご確認ください。
- 定期交換部品については部品毎に交換の時期が設定してありますので、指定の時期に交換してください。
- 1か月目または1,000kmの点検をお受けになる際は必ず「メンテナンスノート」をご持参ください。ご提示されないと有料または点検が受けられない場合があります。
- 1か月目点検はお買い上げいただいたカワサキ正規取扱店にご依頼ください。カワサキ正規取扱店以外にご依頼いただくと有料になります。
- 有効期間は登録または届出した日から50日以内です。油脂類、消耗部品代および交換工賃は有料になります。
- 油脂類、消耗部品代および交換工賃は有料になります。

ならし運転

お持ちのモーターサイクルを
長く快適にお使いいただくために
新車を手に入れたら、すぐに思い切り走り出したくなる気持ちはよくわかります。でも、モーターサイクルのエンジンや各部が本来の性能を発揮するには、しっかりと「慣らし運転(ならしうんてん)」を行うことがとても大切です。
慣らし運転とは、エンジンやミッションなどの部品同士がなじむまで、やさしく走らせることで、エンジン内部の摩耗を最小限に抑え、性能を長く保つための大切なプロセスです。
なぜ慣らし運転が必要なの?
モーターサイクルは、出荷された段階ではすべての部品が完璧にかみ合っているわけではありません。エンジン内部の金属部品同士がこすれ合い、なめらかに動くようになるには時間が必要です。
慣らし運転をしないまま高回転・高負荷で走ると、部品同士がうまくなじまず、思わぬトラブルや寿命の短縮につながる可能性も。エンジンの性能や燃費、快適性を引き出すためにも、丁寧な慣らし運転が欠かせません。
慣らし運転の方法
- 最初の800kmくらいまでは、エンジン回転数を指定の範囲内に抑えながら走行
- エンジンの温度が上がるまで無理に回さず、徐々に暖める
- 高速道路や長時間の全開走行は避ける
- 急発進・急加速を控える

不正改造について

カワサキでは、すべてのお客様に安全で快適なモーターサイクルライフをお楽しみいただくため、法令に適合しない改造行為を固く禁止しています。
不正改造とは?
- マフラーや灯火類など、保安基準に適合しない部品への交換
- 速度抑制装置や排出ガス制御装置の取り外しや無効化
- 車両の構造や性能を著しく変更する改造
これらの行為は、車両の安全性や環境性能を損なうだけでなく、重大な事故や法的な問題を引き起こす可能性があります。
適切なカスタマイズのために
カスタマイズを検討される際は、必ずカワサキ正規取扱店にご相談ください。
カワサキ正規取扱店では、法令に適合した部品や方法をご提案し、お客様のニーズに合わせた安全なカスタマイズをサポートいたします。
不正改造は、車両の安全性や環境性能を損なうだけでなく、重大な事故や法的な問題を引き起こす可能性があります。
安全で快適なモーターサイクルライフをお楽しみいただくためにも、法令を遵守し、正規の方法でのカスタマイズをお願いいたします。
メンテナンスについて
カワサキモーターサイクルをご購入いただいた方に向けた、メンテナンスサポートがございます。
- 初回車検の前月までが期日となります。
- オイル交換は1か月目点検および法定12か月点検時に行います。
- 事業用自動車は別途費用が発生する場合があります。
モーターサイクルの購入をご検討中の方、
メンテナンスをご希望の方、お近くの正規取扱店へご相談ください。