マシンに見るクラスの見分け方
一目ではその違いがわかりにくい2つのクラスのマシン。実は違いは明白なのだ。まず、ゼッケンナンバーのプレートの色はEWCマシンが黒、SSTマシンが赤となっている。さらに、フロントライトの色もEWCマシンが白、SSTマシンが黄となっており、これらを知っていればマシンのクラスをすぐに見分けることができるのだ。
いよいよ始まる真夏の祭典「2024鈴鹿8時間耐久ロードレース」。
さまざまな感動のドラマが繰り広げられているこの過酷なレースに挑む、
カワサキのマシンを駆る2チームに注目だ。まずは、FIM 世界耐久選手権(EWC)にフル参戦中の
Team Kawasaki Webike Trickstar。耐久レースを戦い続ける
経験値とそれの伴うチームの完成度は、上位入賞を狙う十分な
ポテンシャルを有している。
そして、今シーズン絶好調の岩戸 亮介選手率いる
Kawasaki Plaza Racing Team。SSTクラス連覇を狙った昨年は
惜しくも2位に終わったが、全日本ロードレース選手権を共に戦う
彌榮 郡選手と頼もしい助っ人ミカ・ペレス選手を擁し、
もちろん狙うはクラス優勝だ。モーターサイクルファン待望の
真夏の祭典は間もなくスタートを切る。
さあ、ライムグリーンの戦士たちとともに、ファンの熱い声援で、
熱く激しい8時間を戦い抜こう!
耐久レースの最高峰「FIM世界耐久選手権」にフル参戦中のTeam Kawasaki Webike Trickstar。
過酷なレースを共に戦い続けるグレゴリー・ルブラン選手と
クリスチャン・ガマリーノ選手、ロマン・ラモス選手は、チームワークも抜群だ。
世界を相手に得た経験値とタフな精神力を真夏の鈴鹿で見せてくれるに違いない。
グレゴリー・ルブラン
出身地:フランス
生年月日:1985年6月30日
年齢:38歳
クリスチャン・ガマリーノ
出身地:イタリア
生年月日:1994年6月18日
年齢:30歳
ロマン・ラモス
出身地:スペイン
生年月日:1991年1月6日
年齢:33歳
全日本を共に戦う相棒に頼もしい仲間を加え、
狙うはもちろんクラス優勝だ。
クラス連覇を合言葉に挑んだ昨年は、数々のトラブルに見舞われながらも見事2位でフィニッシュ。しかし、チームも選手もこの結果に納得していない。今年の鈴鹿8耐は、エース岩戸 亮介選手とニュージェネレーションの代表格 彌榮 郡選手、そして世界を知るミカ・ペレス選手の3選手でチャレンジャーとして頂点を目指す。
今年の鈴鹿8耐も多くのレースファン、Kawasakiファンの皆様に応援していただきながら、Kawasaki Plaza Racing Teamのライダーとして参戦出来る事を大変光栄に思います。今年はライダーラインナップが一新され、彌榮選手・Mika選手が加入しました。3年目のチームとしての経験を元に、良い緊張感と責任感をもってリードしていきつつ、クラス優勝奪還を目指してチームとして再び全力で戦います!とても暑い中のレースではありますが、ファンの皆様も関係者の皆様も体調管理をしっかりして、最高のレースにしていきたいですね!熱い応援をよろしくお願い致します!
Kawasaki Plaza Racing Teamから 8耐参戦に起用して頂きありがとうございます。初めての世界耐久戦で、緊張する部分や心配なこともありますが、それを楽しみつつ、任せられた仕事を全う出来るよう、チーム一丸となり熱い夏を乗り越えて強くなっていきたいと思います!応援よろしくお願い致します!
鈴鹿8時間耐久レースでKawasaki Plaza Racing Teamに参加できることをとても楽しみにしています。このような素晴らしいチームとトラックで走れるのは私にとって夢のようです。皆さんの前で私のパフォーマンスを見せるのが待ちきれません。この機会を与えてくれたKMJ(カワサキモータースジャパン)とKME(Kawasaki Motors Europe)に感謝し、全力を尽くします
カワサキ応援チケットで、
Team Kawasaki Webike Trickstar、
Kawasaki Plaza Racing Teamとともに
闘おう!
ハットにマフラータオル、サングラスにフラッグといった応援グッズは、どれもライムグリーンをキーカラーにしたカワサキオリジナルデザイン。力のこもった応援で、これらを連覇のメモリアルグッズにしよう!
その他のチケットもチェックしよう!
2019年に悲願の優勝を果たして以降、新型コロナウイルスの影響で2年連続の中止となった、真夏の祭典「鈴鹿8時間耐久ロードレース」。Kawasaki Racing Team Suzuka 8H(KRT)は、3年越しの連覇へ向け、スーパーバイク世界選手権(WSBK)6連覇を達成したスーパーエース、ジョナサン・レイ、ともにWSBKを戦うその頼もしいチームメイト、アレックス・ロウズ、そして、2019年8耐を共に制したレオン・ハスラムという、まさに最強の布陣で8時間を戦う。
レース当日、スタート時にはすっかりと晴れ、これぞ8耐という天候に。予選の結果2番グリッドからスタートとなったKRTの第一ライダーはレオン・ハスラム。オープニングラップから激しいトップ争いを展開する形でレースは進み、ライダーはエースジョナサン・レイにチェンジ。世界最高峰の走りをまざまざと見せつけ、トップを走るチームにプレッシャーを与える。続くアレックス・ロウズも前の2人同様、圧巻の走りを見せつけ、KRTはカワサキファンのみならず、真夏の鈴鹿に集まったモータースポーツファンの視線を集めていた。
86周目にはジョナサン・レイが2回目のスティントに。トップへの猛プッシュを開始し、2分07秒のタイムを連発、さらにチームベストとなる2分07秒521を記録してトップを猛追。ギアを入れ替えたジョナサン・レイの勢いはますます加速し、89周目には2分07秒177にタイムを更新。
激しい追い上げにカワサキファンのボルテージも、ますます高まっていたその直後、鈴鹿サーキットのモニターにシケインで転倒しているマシンが映し出される。それは、トップへの猛アタックを続けていたゼッケン10番KRTのジョナサン・レイだった。
幸いにもライダーとマシンに大きなダメージはなく、すぐさまマシンを起こして走行を再開したが、これで1分 秒ほどまで縮まっていたトップとの差は1分 秒以上に広がってしまった。しかし、数々の激闘を制したジョナサン・レイは、ピットに戻ることなく走行を続け、その後も2分09秒台で周回を続ける。
懸命の追い上げを見せ、ファンの興奮を誘ったKRTは、そのまま2位でフィニッシュ。連覇とはならなかったが、熱い走りで2022年真夏の戦いを終えた。
一方、SSTクラスにエントリーのKawasaki Plaza Racing Team(KPRT)。同チームで全⽇本選⼿権ST1000クラスに参戦中の岩⼾ 亮介を中⼼に、現在スーパースポーツ300世界選⼿権に参戦中の岡⾕ 雄太、清末 尚樹が、鈴鹿の夏に挑んだ。レース序盤にクラストップに躍り出ると、その後もEWCクラスのチームにも引けを取らない熱い走りでトップをキープ。そのまま、初出場で見事にクラス優勝を果たした。
カワサキとしては、KRTが2位表彰台、KPRTがSSTクラス優勝という見事な成績で8時間の熱き戦いを締めくくった。
8耐には、EWCシリーズの最高峰の「EWCクラス」と、市販状態に近いマシンの「SSTクラス」がある。カワサキからは、EWCクラスにTeam Kawasaki Webike Trickstar、SSTクラスにKawasaki Plaza Racing Teamが参戦する。それぞれの順位にも注目してみよう。
一目ではその違いがわかりにくい2つのクラスのマシン。実は違いは明白なのだ。まず、ゼッケンナンバーのプレートの色はEWCマシンが黒、SSTマシンが赤となっている。さらに、フロントライトの色もEWCマシンが白、SSTマシンが黄となっており、これらを知っていればマシンのクラスをすぐに見分けることができるのだ。
鈴鹿8耐のスタートは、ライダーがコースを横切りマシンまでダッシュ。そのままマシンに跨がりスタートする、ル・マン式スタート。そして、スタートまでのカウントダウンの後、一斉にエンジン音を響かせて全チームが8時間後のチェッカーを目指して走り出す様は圧巻。熱い戦いの始まりを告げる、レース序盤のハイライトシーンを見逃すな!
8時間の長丁場を2人または3人のライダーでマシンをシェアしながら走る鈴鹿8耐において、重要な役割を占めるのがピットクルーの活躍なのだ。ピットに入りライダー交代を行うと同時に、タイヤ交換・給油・メンテナンスなどを素早く確実に行うピットワークはもはや芸術。クルーの作業スピードが早ければ早いほど、ピットインからコースに戻る時間も少なく済むのだ。この秒単位の戦いは優勝への欠かせないピースといえるだろう。
日本を代表する国際サーキットの鈴鹿サーキット。コースの全長は5.821km、なんと20ものコーナーを有している。2019年優勝チームKawasaki Racing Team Suzuka 8Hは216周を記録。距離にすると約1,200kmを走っていることになるのだ。
鈴鹿8耐開催期間中、Kawasakiブースでは、モーターサイクルの展示やグッズ販売など、楽しい企画を用意してカワサキファンをおもてなしするぞ。レースもブースも、全部合わせて楽しみつくそう!
鈴鹿8耐では、日没になるとマシンのライト点灯を促す「ライトオンボード」が掲示される。
2016年からはレース中、常時点灯が義務付けられているが、慣例としてサインボードは掲示されているのだ。このサインが掲示され、日が沈んでいくと、各マシンのライトの残像が無数に走る幻想的な景観が見られるのだ。
8時間が経過しレース、表彰式が終了した後、盛大に打ち上がる花火も8耐名物の一つ。表彰式が終わり、その後の花火は感動的。過去には、「この花火が夏の終わりを告げる」という言葉も聞かれたが、今では「この花火を見ると、夏が始まる」という人も多いとか。
花火も終わりすべてのプログラムが終了した後、メインゲート付近では鈴鹿サーキットのスタッフがチェッカーフラッグを振り、来場者を見送ってくれるのだ。